米国株価指数はバリューと小型が続伸
こんにちは、松っちゃんです🐼
定期の米国株価指数(インデックス)の比較です。
先週の記事がこちらになります。
続けて読んでみると、気づきが多く得られると思います。
11月5週目の米国株価指数
この1週間の値動きを整理すると、次のようになります。
特徴は、セクター別で値動きに乖離が生じてきたことです。

先週のポイントを振り返り
先週に整理した見るべきポイントとの答え合わせは次のようになります
✅またしてもコマ足が連続する指数が多いが、週明けに上下どちらかへの明確な動きがあるか
👉バリュー系、インダストリアル系、小型系は上昇。グロース系、ハイテク系は停滞。
✅上昇の場合は、SP、ダウ、SOXは年初来最高値の更新ができるのか
👉ダウは年初来最高値を更新、SPとSOXは未達成
✅下落の場合は、日足や週足のレベルでの押し目となるか
👉SOXは週足レベルの押し目を形成
✅Russell2000は、日足や週足の確定で50%戻しを達成できるのか?
👉61.8%戻しを日足&週足の実体で確定
となります
実際のチャート
では、松っちゃんがこの1週間で注目した順番で実際のチャートを見てみたいと思います。
まずはダウです。
ダウは抵抗となる価格を超えて続伸しました。
具体的には、
✅史上最高値と年初来高値を結ぶ上値抵抗ライン(うす緑ライン)
✅恒大集団前高値
✅年初来高値
が抵抗価格でしたが、それらを大きめの陽線で超えました。
週足の終値は再規定された上昇チャネルの上限で綺麗にストップしています。

次はSOXです。
SOXは日足レベルの潜在的な下落トレンドを形成しています。これによって、週足の調整下落が発生しています。「潜在的な」としているのは、直近高値の前の直近安値=真の日足安値を下抜けていないため、上昇トレンドは終了していないからです。たまに発生する直上型の力強い上昇では、このような値動きが発生します。
単純に「高値圏で日足の逆N字が発生したからショートを入れよう」というのは危険です。
👉高値安値の把握に基づいたN字や逆N字が潜在レベルか顕在レベルかの区別
👉MTFによる上位足の認識
👉相関銘柄の認識
これらの理解があれば、週足レベルの押し目作りでここから買いが集まる可能性がありますので、視覚的に日足の逆N字が出来たからといって単純にショートを入れるのは危ないのです。
もちろん、この潜在的な逆N字が下落方向に意味を持ってくる初動になる可能性はあります。が、他の大きな根拠も重なっていない状況で、それに賭けるのは投資(資産形成)ではなく投棄(ギャンブル)に近づきます。

3つめはRussell2000です。
ずっと日足レベルのコマ足が続いていましたが、大陽線が出現しました。これによって、8月冒頭から10月末までの大きめな調整下落に対して61.8%戻しを達成しました。

4つめはSP500です。
SPはダウに少し遅れながら追いかけているような値動きです。
具体的には
✅恒大集団前高値
にまとわりつくようなコマ足を連続させていましたが
✅恒大集団前高値
✅史上最高値と年初来高値を結ぶ上値抵抗ライン(うす緑ライン)
の2つを明確に上抜け
✅年初来高値
に迫ろうとしています。
ダウもSPも、週足の節目を作ることなく上昇しています。これは、過去の暴落復帰中の高値圏での大きめ調整下落の上昇切り返しとしては、例が無い挙動です。
*その意味では、上で触れたSOXの値動きが過去の例には当てはまります。

この週の日足の値動きを繊細に見ると、次のようになります。
黒線でそれまでの上昇トレンドの波動を引いていますが、
✅11/28に安値を切り下げる調整下落があり
✅11/29にその前の11/22高値を超える上昇があったが
✅11/30には11/28安値を下回る下落がありました
この段階で、厳密な波動では上昇トレンドが終了したことになります。
が、
✅その直後の翌12/1には11/29高値を超えて、久しぶりの明確な陽線ローソク足で上昇しています。
これは、CFDのUS100だけでなく、現物SPXも、先物ES1!も含めて観察できるチャート挙動でした。
あとから振り返ると、「11/28安値を下回る11/30の下落」は波束ねをしてあげた方が、スッキリと波動を捉えられるかもしれませんが、ここでは厳密に高値安値に基づいてカウントしておきます。

最後はNASDAQ100です。
ナスは、ずっと上値の実体が押さえつけられている状態が続いています。また、この日足レベルのコマ足レンジによって、SP500と同じタイミングで上昇トレンドが終了しています。
私はもう少ししっかりした押し目を待っていましたが、デイトレ気味に繊細な押し目を拾っている方は11/30や12/1の下ヒゲ部分の押し目あたりでエントリーしているかもしれませんね。

SPと同様に大きめで見てみましょう。ずっと続いていた日足上昇トレンドが終了する調整下落ですので、押し目買いポイントを待っていた方にとっては良い買い場になっていました
来週にインダストリアルや小型のセクターに引っ張られたら、上昇の見込みがあります。が、SOXの潜在逆N字に引っ張られたら、もう一段の調整下落となります。

さらに繊細に見てみると、4時間足レベルでは逆N字による下落トレンドを顕在化させて作っています。週明けには、この4時間足の高値と安値のどちらを抜けるかに注目する必要があります。

いつもはここまでで終わりますが、今週はNASDAQ総合も触れておきます。
こちらは、日足安値を割って、日足上昇トレンドを終了させるとともに、ごく僅かですが週足の節目安値を作っています。また、年初来最高値を上抜ける前でモミモミしています。状況としてはSP500やSOXに似た環境認識となります。

今後の見るべきポイント
ここまでの環境認識をもとに、次週で気にしたいポイントを優先度順・段階順に整理したいと思います。
✅連続コマ足を脱して上昇した銘柄(ダウ・SP・ラッセル)は、続伸できるか?
✅NASDAQ100は、ダウやSPにつられて切り返し上昇か?SOXにつられて押し目深掘りか?
✅SOX以外の銘柄は、いつ週足レベルの押し目を作るのか?
となります。
また、先日に以下の動画を公開しました。
後半部分では、短期売買がしづらい米国株指数に対して、他の銘柄での11月のエントリー例の一部を、具体的な基本ノウハウと共に紹介しています。
それでは、本記事が読者さまの資産形成の参考になれば嬉しいです。
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