🇺🇸米国株価の複数インデックスと時間足の比較整理 2023.12.16.

テクニカル分析

米国株価指数は軒並み上昇

こんにちは、松っちゃんです🐼

定期の米国株価指数(インデックス)の比較です。

先週の記事がこちらになります。
続けて読んでみると、気づきが多く得られると思います。

12月2週目の米国株価指数

この1週間の値動きを整理すると、次のようになります。
*ダウの日足については、チャネル上限にアプローチしていた12月第1週(4〜8日)で下ヒゲで途切れた日足上昇トレンドの箇所を「波束ね」して、10月27日から俯瞰して連続した上昇トレンドに修正しています。

先週のポイントを振り返り

先週に整理した見るべきポイントとの答え合わせは次のようになります
✅NASDAQ100は、11/29の高値を上抜けるのか?
👉週明け早々に上抜けて上昇

✅SOXは週足の3波を確定させて月足高値を上抜けるのか?
👉週明け早々に上抜けて上昇、さらに史上最高値を更新

✅先に上昇して待っていたダウは、チャネル上限を超えてさらなる上昇を見せるのか?
👉週明け早々に上抜けて上昇、さらに史上最高値を更新

✅ダウ、SP、ラッセルは、明確な週足の押し目をいつ作るのか?
👉直上型で上昇中、週足の節目安値を作るような調整下落の予兆はまだなし

となります

実際のチャート

では、松っちゃんがこの1週間で注目した順番で実際のチャートを見てみたいと思います。

まずはダウとSOXをセットで見たいと思います。
共通するのは、
🟠気にされている高値(ダウはチャネル上限、SOXは一つ前の週足節目高値)を超えて上昇したこと
🟠史上最高値を更新する上昇となったこと
です。特に後者の意味は大きい。

「工業系セクターのダウ」と「半導体セクターのSOX」の2銘柄が揃って史上最高値を更新したということは、米国株市場が非常に力強い状況にあるということを示唆しています。このことは、次に触れるラッセルの上昇によっても後押しされていると理解しなければならない状況です。

続いて、ラッセル2000です。こちらも非常に強い上昇を見せました。
今年(2023年)の8月1日につけた高値を上抜け、真の月足高値である2022年8月15日の高値まで迫っています。ここを上抜ければ、ラッセルは月足レベルの下落トレンドを終了させるとともに、上昇トレンドに転換します。このことは、米国の主要5銘柄の全てが月足レベルの上昇トレンドに足並みを揃えるということを意味します。工業系のダウ、小型系のラッセルにも資金が流入しているということは、米国株市場全体の成長を後支えするプラス材料となります。

最後に、NASDAQ100とSP 500をまとめて見てみたいと思います。
この2つに共通するのは、もうすぐ史上最高値の更新を控えているということです。値幅としてはNASDAQ100が目前に迫っています。そして2銘柄とも、非常に強いボラティリティで上昇してきましたので、この勢いをキープしながら史上最高値更新を実現できるかに注目する必要があります。

今後の見るべきポイント

ここまでの環境認識をもとに、次週で気にしたいポイントを優先度順・段階順に整理したいと思います。
✅NASDAQ100は、史上最高値の更新を実現できるのか?
✅Russell2000は、月足の上昇トレンドへ転換できるのか?(2022年8月15日の高値超え)
✅SP500とSOXは再規定された上昇チャネルの上限にどのようにアプローチするのか?
✅ダウ、SP、ラッセルは、明確な週足の押し目をいつ作るのか?
となります。

2点目と3点目については、補足解説をしておきます。

ラッセル2000の月足チャートが次になります。

2022年11月の高値から、月足レベルの下落トレンドを形成して暴落してきました(下げ幅は約34%)。青色のジグザグ矢印になります。

それに対して、2022年9月の安値(1630.1)から、高値(2010.4)をつけ、先の安値を下回らない押し目安値(1632.)をつけ、先の高値を上回る上昇(2023.6)をしました。この時点で、レンジの中で大きなN字を月足レベルで作っています。赤色のジグザグ矢印になります。

ただこれでは、潜在的な上昇N字の段階です。2026.3を超えれば、2022年11月からの下落トレンドの終了と共に、潜在的な上昇N字が顕在化して月足レベルの上昇トレンドが確定します。そうなると、史上最高値をターゲットにした上昇になる可能性が高まります。

なお、私のN字波動理論では「潜在波」や「顕在化」などの概念化によって、複雑なチャート値動きを厳密に区分しています。詳しくは該当するnoteブログ記事をご参照ください。無料コンテンツとして提供しています。これによって、チャートを認識するためのリテラシーが向上することにお役立ていただけると思います。


SP500とSOXの日足チャートを長めの期間でとると次のようになります。
すると、この夏から秋の大きめの調整下落によって再規定されたチャネルの上限に、2銘柄ともそろそろアプローチしそうなことがわかりますね。ここまで高ボラの直上型上昇を見せてきた米国株市場ですが、アクティブ勢としてこのあたりは中期的な利確売りが入りやすい水準となります。

それがどのレベルになるかは分かりませんが、ダウが先行して再規定上昇チャネルで1週間も停滞していた実績があります。とりあえず、この価格水準でSP500とSOXはストップをする可能性は高く、その後に3パターンのどれかに割り振られます。つまり、上昇継続レンジ下落転換、です。下落転換の場合も、日足の調整レベルの下落なのか、週足の調整レベルの下落なのか、月足の調整レベルの下落なのか、に場合分けをして想定する必要があります。

また、この1週間で以下の動画をUPしました。
私は11月23日の動画でNASDAQ100の押し目買いの目処を解説し、12月にチャートが想定通りの値動きをして押し目買いを成功させました。その時の考え方を改めて振り返りつつ、次なる押し目買いで気をつけるポイントを解説しています。

それでは、本記事が読者さまの資産形成の参考になれば嬉しいです。

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